第5章 フェラをさせて
「説明していただけますか?」
おふたりにはソファに座ってもらい、その前に仁王立ちになる。
ふたりは目を合わせようとせず、相変わらず仲が悪かった。
吉野さんも結城くんも私だけを見ていた。
私が寝転がれたほど広いソファの端と端に座り、距離がある。
「私も、お返しをしたいんです。」
ふたりの目を交互に見て、私は目を閉じた。
「まぶたの裏に焼き付いた快楽。
私はそれを与えてくださったお二方に恩返しがしたいです」
後戻りのできない言葉。
この、私のカラダが狙われていると分かってなお、こんなことを言う私は
完璧に性の奴隷だ。