第2章 敏感な所
「あ、あの…」
私はワンピースを着て男性に話しかける。
「は、はい‼︎見てませんよ⁉︎」
「い、いえ…そうではなくて」
彼は相当焦っていたみたいで、額にじんわりと汗が滲んでいる。
「えっと…じゃあ、座ってもらっていいですか?」
平静を装いながら受け答えする彼。
ちょっぴりウブな感じがする。
「とりあえず応急処置するんで」
椅子に腰掛けた私に跪き、彼は鞄から白い粉を出した。
「塩かけるんで、もう少ししたらもみ洗いしてください」
そして男性は、それをシミの部分に当てようとした。
「あ、あの…」
「はい」
「胸元…失礼します」