第11章 11**
夕方
ドキドキ胸がなる
会社を出る前念入りに鏡チェック
貴久が今の私見て気持ちに区切りがついたらどうしよう
貴久の好きな私のままかな
そもそも、私のことまだ好きかな
いろんな不安が湧き出る、
けど
不安よりも
『会いたい』
って気持ちが強い
足早に会社を出て、待ち合わせの場所に向かう
「あ・・・・」
待ち合わせの場所につくなり
すぐ視界に入る
貴久の背中
いる・・・・貴久が待っている
恐る恐る席に近づく
貴久は私にまだ気がつかない
貴久の席にたどりつく
貴久は何か資料を読んでいたが、私に視点を合わせる
貴久「あ・・・・ひさしぶり」
柔らかいあの、私の大好きな笑顔がそこにあった
「ひさしぶり・・・・」
ドキドキが最高潮
貴久「顔・・・・あかいよ?大丈夫?」
笑顔から一変、心配そうな顔で私を見つめる
「うん、大丈夫」
そっか。
とまた笑うとメニューを開いた
貴久「何食べようか」
そう言って私にもメニューを向けて、こっちに体を持ってくる
顔が近い
貴久ってこんな綺麗な顔だったんだー
見とれていると
貴久「照れるんだけど。俺よりも、メニュー見て、笑」
「見てないから!ばか!」
ドキッとしてそんな事しか言えなかった