• テキストサイズ

男性声優さんの裏生活【R18】

第3章 住居人


紗織side


次の日、朝9時から管理人室のチェアに座り人が来るのを待つ。


でも暇なわけで、スマホを開きYouTubeで声優さんのイベント動画を見る。


Wi-Fiもあるし、かなり環境もいい。


もしかして本当にいい就職先見つけちゃったのかな?


「ふふ、クスクス…」


「あのー」


「はい」


声をかけられスマホを閉じて、顔を上げる。


住居人さんか……な……、え…?


「す、わべ……さん?」


固まるわたし。


まさか、は……?えっと、え、え、え……?


さっきまで画面のあっちにいた諏訪部さんが目の前に?


いや、まさか。


幻覚だよね?一度視線を落としてもスマホは消してあるし、目の前の人は実存している。


じゃあ本当に諏訪部順一さん……?


目の前で微笑んだ諏訪部順一さんとそっくりなその人は、あの低音ボイスで喋りかける。


「諏訪部順一です。俺の部屋の鍵貰えるかな?」


「は、はいっ…!って、え?」


「その反応いいね」


笑いかける声、今確かに言葉にした名前。


まさか。だよね、はは…おかしいのに笑えもしないや。


諏訪部さんが、住居人…?


初めて声優さんを生で見て、ドキドキというか鼓動が収まらない。
/ 46ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp