第1章 起きたら入ってた【一期一振】
「んっ…」
男はまだ快感で痺れている頭で、もしかして起きているのかと勘ぐる。
首を一期の方へ向けると、しかし男の予想に反して一期はまだ寝ていた。
ほっ、と安堵したのも束の間、男は再び一期のものを抜かなければならなくなった。
あと少しというところだったのに、と思わずにはいられない。
男はもう一度抜くべく、神経を使い体をもぞもぞと動かす。
「う、ひ…、あん、ぁ、あ…」
しかし一度イったことであまり力が入らないのか、これがまた全然抜けない。
そんなことをしている間に男のものは勃ってくるし、あげく気持ちよくなってしまう始末。
「も、やだぁ…あ、ぁあっ…」
男は半泣きになりながら、それでもがんばって抜こうとする。
僅かに動いている腰には気づかないふりをするも、後ろから自分を抱きしめる一期の存在を感じてはきゅうきゅうと一期のものを締めてしまいまた感じる。
悪循環のようなそれに、男が耐えられるはずもなかった。
気づけば男の腰は一期のものを美味しそうに咥えながら、かくかくと動いていた。
その度にぬちゃぬちゃという音と、一期のものを使い自慰のようなことをしているという背徳感が男をより興奮させる。
最早男の頭に一期のものを抜くという選択肢は残されていなかった。