第1章 起きたら入ってた【一期一振】
つまり今、この状況で一期が目を覚ませば、確実にヤられるし殺られる。流石に腰が砕ける。
ここで気づかれずに迅速に一期のものを抜くことこそ、男の腰生命に繋がるわけだ。
よし、と男は意気込み、もぞもぞと動く。
とにかく抜くためには一期から離れなければいけない。
男は一期から距離をとるため、そーっと横たわったまま尻から一期を抜く。
刺激はするな、しかしちんたらしていてもダメだ。
「んっ、ふぅ……ぁ…」
ずりずりと抜ける一期に、男はたまらず息を吐く。
別に気持ちよくなんてない。ぜんっぜん気持ちよくなんてないんだからな!
男は自分で自分を励みしながら、なんとかカリ首の近くまで抜く。
よおし、あとちょっとだ。あとちょっと。カリ首さえ抜ければこっちのものだ!
男があと少しと肩の力を抜いた時。
「ぁ、ひぁあああぁ…!」
ぱちゅんっ!
あろうことか、一期が男の腰を強く引き寄せたのである。
それによって抜けかけていた一期のものは再び最奥まで挿れられ、男はあまりの刺激に甲高い声で喘いだ。
目の前がチカチカと光り、軽くイったのか男のものからは殆ど透明な量の少ない精液が出ている。
びく、びく、と小刻みに震え、絶頂の余韻に浸っていると、一期が小さく呻いた。