第1章 殺人犯【事件編】
火曜日の夜は死にたくなる。
俺は駅のホームに立っていた。
このまま走り込んでくる列車に飛び込めば楽になれるかな?
なんて考えながら…
そして、死ぬぐらいならいっそ周りの人間を殺してしまおうか?なんて思いながら…
楽になれるなら、どっちでもよかった。
「きゃっ」と声がした。
隣の女の人がスローモーションでゆっくり線路に落ちてゆく。
彼女と目が合った、そして思わず手をつかみ引き戻そうとして…
彼女は自分を突き落とした人間を驚いた表情で見つめていて…
俺も殺人犯とバッチリ目が合った。
そして彼女もろとも線路に落ちてしまい。
そこで俺は意識を失った。