第4章 真選組の姫の姉の日常
朝ご飯をさっさと食べて見廻りの準備をする華美
もちろん二人一組なんてルールは無視して屯所の外へ出ていった
(他の隊士がいたら真面目に見廻りなんてできないからなぁ)
「…真選組……奇襲を……」
華美が歩いていたら路地裏から声が聞こえた
(真選組?奇襲?なんか凄い物騒な単語が聞こえる…
ハァ、やるか………。)
華美は声の聞こえた路地裏へと入っていった
『おーい、ご用ー改め真選組だーー
浪士共ーおとなしくお縄につきなさーい』
華美の間の抜けた声が路地裏に響く
「あぁ。なんだテメーは」
「テメーみてーなアマが真選組だぁ」
「冗談はコスプレだけにしときなぁ」
浪士達は完全に舐めている
『アーー。舐めんじゃねーぞ』
華美は言い返す
「頭!!思い出しました。コイツ悠木姉妹の片方です!」
「なにっ」
「マジかよ。どっちだ!!」
「金髪なんで姉の方でしょ」
「なんだよ、驚かせんなよ、姉の方なら滅法弱いって噂だぜ」
浪士達がそんな話をしている間に華美はスッと刀を抜いた
『弱いかどうかは試してからにしな』
そう呟いて華美は浪士達に斬りかかった