第8章 お礼と闇
その後、私達は美術部の作品を仕上げる為に
家で描いていた
『へー!トトは凛子ちゃんを描いてるのね! 』
「えへへ・・・そうだよ!」
『良いと思う! 』
「ありがとう!美香は何を描いたの?」
『私はこれよ』
「わー!凄い!これ、僕達!?」
『うん!少しズレちゃったけど・・・ 』
「綺麗!」
『ありがとう! 』
もし、この中で賞が取れればいいな・・・
「まあ、3人とも頑張ってるようだし・・・誰かしら出ると思うけど〜」
そう、ヒノが言った途端
料理をしていたキサがナイフを落とした
「ちょっと!危ないじゃない!?」
ミアがそう言うとキサはごめんと言って
手を抑えて居た
『どうしたの?キサ? 』
「あ・・・美香・・・私・・・もうダメかも知れません・・・」
手を見るとキサの手は透けていた
私は何が起こってるのか分からなかった・・・
『何で・・・透けて・・・ 』
それと同時にミア達も透け始めていた
「ち、ちょっと!?何よこれ!?」
「もしかして、この前消えちゃうの!?」
「・・・・・・」
もしかして!外に行き
ノアとナツを見に行くとやはり彼らも透けていた
「どういう事だ・・・?」
「まさか、もう・・・」
「いや、それはおかしい・・・!作った相手が必要無くなるまで、俺達は生き続ける仕組みだろ?」
「そうっすけど・・・」
『もしかして、あの光のせいかしら・・・ 』
私は学校近くの光を指した
そこの光は私達の家の近くまで光ってる
「それだ・・・!あの光を何とかすれば戻るかも知れない!」
「俺、皆を呼んで来るっす!」
「おう、頼んだ・・・!」
あの、青い光は何だろう・・
「美香!行きましょう!」
ミア達が集まり、私達は青い光を避けつつ向かった