第7章 才能とアート
やっぱり、皆が笑ってる姿を描こうかな〜
授業の合間に少し下書きしよう・・・
この時間が自習で良かった・・・
『んーここはこうかな・・・ 』
絵を消したり描いたりしてたら
1時間はすぐに終わった
『よし、放課後になったし美術室に行こうかな』
「美香!一緒に行きましょ!」
『うん!いいよ!そう言えば、トトは?』
「あートトは林さんと少し話してから行くって言ってたわ!」
『そうなんだ!トトは積極的に林さんに、話してるね』
「そうね!まあ、トトの気持ちに気づいて無さそうだけど」
『林さんって確か陸上部だった気がする・・・ 』
「そう見たいね、良くトトが話して来るから知ってるわ」
『流石、林さんね!』
そんな会話をしているうちに美術室に着いた
ドアを開けると皆が一斉にこちらを見た
『え、何だろう・・』
そう言うと一人の美術部の子が口を開いた
「貴方、山田さんの絵を盗んだでしょ?」
『え?』
山田さんと言うのは一つ下の後輩だ
とても、絵の才能があり
周りから人気が高い女の子だ
『そ、そんな事はしない!』
「嘘つかないで!山田さんが言ってたんだから本当の事でしょ?」
山田さんが!?
「何言ってるのよ!美香はずっと私と居たのよ?それに、この絵の話を聞いたのも今日なのよ?どう盗めるのかしら?」
「ぐ、ミアさんは黙ってなさいよ!」
「どうして黙らないといけないの?」
「これは、私達と美香の話よ!割り込んで来ないで!」
「それは貴方達も同じよ、この話は美香と山田さんの二人だけの話よ?貴方たちこそ割り込まないで?」
ミアがそう言って睨むとその人たちはぐちぐち言いながら美術室を出た
「じゃあ、うちも行くね?」
『あ、うん・・ありがとう・・』
「いえいえ」
そう言った後に山田さんに振り向き言った
「貴方は嫉妬してグループに美香の悪口を言って守って貰って一人じゃ何も発言出来ないのね?」
そう言って部屋を出るミアはかっこよく見えた