第3章 ドタバタ学園生活
「ヒノ視点」
俺は面白そうだったからついて行っただけ
だけど、まさか学校って所に通うとは
もう、ダルイ…家帰りたい…
まあ、美香と同じ学校に通えたのは良いんだけど
さっきからキャーキャー騒いでる奴らが目の前に居るし…
「ヒノ?大丈夫?」
声をかけたのは俺と同じクラスになることになった、ミアだ
『うん、何とか大丈夫…』
「そう、なら良かったわ、ヒノって昔から人見知りだからねー?」
『まあ、見てて面倒臭いって思うし耳が痛い…』
「まあ、ヒノらしいっちゃヒノらしいけど」
ミアは若干笑った感じに言った
こいつだって人の事を言えない
警戒心が俺よりも強いんだから
「はいはい、そこまで授業を始めるよ」
先生っていう人が言うと
さっき騒いでた生徒が自分らの席についた
「それじゃあ今日は国語ね82ページを開いて頂戴」
そう言うと皆は本を取り出して見始めた
あれが国語の教科書か?
「じゃあ、竹内さんから丸読みで読んでね」
丸読みってなに?
良くわからないんだけど…
ノアとかなら分かったのかな?
俺はミアに聞いてみた
『ねえ、丸読みってなに?』
「うちにも分からないわよ…あ、でもここに丸があるからここまで読めば良いんじゃないかしら?」
成程…
「ほら、次はヒノぽいから頑張りなさいよ?」
確かに今、前の人が読んでるから頑張らないと
そんなこんなで何とか俺らはやりきった
「まあ、何とか成功ね…」
『ああ…』
「あれ?あそこにいるのってノア達じゃない?」
『だな、行ってみるか』
俺らはノア達の場所へ向かった
「ヒノ達大丈夫だった?」
美香が心配した顔で言った
「うち達は平気だったよね?ヒノ?」
『まあな』
「良かった…」
美香が安心したかのようにため息をはいた
「皆はどうだった?」
「聞いてくれトトがな…」
「うぁぁ言ったらダメだって!」
なんだ?やけにトトが焦ってる
「実はな…トトが恋に落ちてしまったんだとよ」
俺らは驚いた
あの、恥ずかしがり屋で甘えん坊のトトが…ね
「言わないでって言ったのに…」
「あー悪かった…でも同じ家族にくらい言っても言いだろ?」
「でも、どうして?」
ミアが聞くと
「あれはさっき程の事なんだけどな…」
キサの話は続いた