第2章 新たな日
家に帰るとやることはたくさんあった
荷物の整理や明日からの高校の準備
自分の部屋に入るとここに居なかった時間が長かったのだと思う程の荷物の山
埃の被った本や人形を叩いて元の場所に戻していく
机の上には写真が置いてあり幼少期の自分と隣には及川、岩泉が仲良くアイスを食べているという和むものまであった
『こんなにここに戻ってこなかったんだなー』
心配性ではない両親は海外にいる間、会いにも来なかったため少し寂しい時間を過ごしていたのは言うまでもない。
知り合いも居ない土地での生活はステイ先の両親には良くしてもらったとを心から感謝した
こっちに戻るまで大分時間がかかってしまった
小中と海外にステイしたのち、やりたい事をするには東京一番良い環境だったため日本に戻ってきていた
高校1年の入学と同時に日本に戻り梟谷学園高校へ入学をした
少々面倒くさい奴も居たが何かと楽しいクラスだった
『光太郎に電話しろって言われてたんだった』
携帯を手にすると、ハッと気づいた
『岩ちゃんと徹君の連絡先聞くの忘れちゃった』
会えたことが嬉しくてつい忘れていた事に後悔をしたが明日聞けば問題ないと分かると木兎に電話をかけた。
『光太郎?こっち着いた』
木兎【おー!!そりゃ良かった!!全く急に転校だから焦ったぞ!!】
『あーごめんね』
木兎【結局マネージャーやってもらえなかったのが悔しい!!】
『そっち;まぁいつか会える日が来たら話でもしようね』
木兎【おー!!また連絡する!!】
(また連絡するんかい笑)