第4章 夢
及川「で、今日勉強してたって事は、医者になりたいの?」
『うん、なりたい』
及川「そっか!俺ものお陰で目標できたんだよ?」
『私のお陰?』
及川「そうだよ!俺、将来はバレーの日本代表になりたいんだ。がスポーツする人が格好良い!って言ったからね☆」
その表情は真っ直ぐで及川から目が離せなくなっていた
はじっと見ていると、及川と目があった
それがなんだか恥ずかしく、不意に視線を反らせると及川が顔をもって視線を合わせるようにしてきた
及川「、俺が代表になった初めての初戦、必ず見に来てよね」
普段あまり見せないその表情がなんだか新鮮で、心がトクンと動いた
『見に、行く』
約束~☆そう言いの頭に手を置き前を歩き出していった
ふと前を歩く及川の背が目に入り実感した
居なかった時間がこんなに長かったんだと
記憶の中の及川は泣き虫のか弱い男の子、手も小さければ女の子のように可愛かった
でも、今目の前にいる及川はそれとはもう違うと確信した。
『たくましくなったね』
及川「・・は俺のおかあちゃんですか?」
クスクス笑い横に行き一緒に歩けば及川もつられて笑う
及川「及川さんの後姿見て悟ったんでしょ」
『なんでわかるの?』
及川「の事なんかなんでもわかるよ~でも
俺は昔とは違うよ」
そう言う及川の表情は切なそうでその後どう声をかけていいか分からなくなったは黙って家路に着いた
ベットに横になると先ほどの会話が頭をよぎる
『昔と違う、か』
及川の噂は何度か耳にしたことはあった。
とっかえひっかえ違う女性を彼女にし、可愛いといわれる女性は全員と言っていい程及川の彼女になったという。
別に及川が誰と付き合おうが自分は関係ない
ただの幼馴染・・そう自分に言い聞かせた
自身彼氏も作ったし、経験もした。
人の事なんか言える立場でもない
それに今、自分がどんな気持ちなのか位わかっている。
でも今はその気持が恋愛感情なのかはわからない。
わかったら、自分から想いを打ち明けよう
ギュッと目を瞑り今はそんな想いを今は忘れようと枕に顔を埋めた