第27章 静寂な教団
────日下部夢
ルル=ベルによる本部襲撃の後すぐ、中央庁と教団の幹部が召集され今後の体制について連日評議が行われた。
科学班は約半数の研究員を失い、その他の班も含めその被害は大きく本部(ホーム)はしばらく機能を失ったように静かだった。
ガキーンッッ
「も・・動けない」
ここは教団内の修練場。
荒い呼吸のなか、汗だくの状態で座りこみ手にはボロボロになった無残な姿の竹刀を持っているアレン。
「はッ口程にもないなモヤシ。」
座り込んでいるアレンに向かって竹刀を突きつけている神田。
「「「おぉ・・・・ッ」」」
その様子を見ているあたし達。
みんな病人の格好をしている。あたしは右腕の骨折に加えて全身の骨にヒビが入っているところや打撲と切り傷があった。
ずっと寝ていたことによりだいぶ回復し、歩けるようにまでなった。ギブスをはめてだけど・・。
寝転がっておくのにも飽き歩いていると修練場へと向かう男組を発見しついてきたところだ。
→