第25章 最強の聖職者
ドォオン
あたしの攻撃とルル=ベルの攻撃は直接当たったのか爆発するような衝撃の音を立てた。その瞬間、背後から殺気がした。
咄嗟に土壁を形成し防御に徹する。
ルル=ベルの攻撃を防いでいると、真上からあたしを包むように真っ暗な闇が押し寄せた。
「ッッ!!」
その影に驚いて上を見ていると何十体ものAKUMAが一斉にこちらに飛んできた。
だめだ!こんな広範囲に防御する力が残っていない・・!!できるだけ被害を少なく・・
AKUMAの方を向いて土壁を形成しようとした瞬間、首を掴まれた。
「な・・っ!!」
ルル=ベル!!
「油断したな。目の前に居る私から目を逸らすなんて。」
耳元で呟かれた瞬間、右腕をめいいっぱいに殴られアレンが居る場所まで吹き飛ばされた。
解除されたイノセンスがネックレスに戻る。
「あぁああ゙ぁ゙あ゙!!!!」
骨が砕けたような感覚と喪失感の中、吹き飛ばされている。
→