第24章 本部襲撃
カランカラーン
杖をあたしとルル=ベルの真ん中辺りになるように投げたと同時に、マルコを投げ捨てイノセンスの方へ走り出す。
投げたと同時に発動を解いたからみるみる小さくなっていく杖。
イノセンスを取られないように走り出す。
ルル=ベルの方が早い!
ドォオン
イノセンスがぽっと小さな明かりを灯しているように見える。ルル=ベルには見えてへんのかな?小さなイノセンスがどこにいるのか一瞬迷ったみたい。
飛びつくようにイノセンスを握った瞬間、あたしの視界は反転し身体全体に激痛が走った。
「ガハ・・ッッ」
ルル=ベルに蹴り飛ばされたのだろう。
中央付近に居たあたしは研究所の端の方の壁にのめり込んでいた。
なんて破壊力・・
口からは血が吐き出され、意識が飛びそうになるのをなんとか耐える。
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