第1章 出会い

いやいや待てあたし！！
あれは漫画の世界に出てくるものであって・・現実世界にいるわけが・・いや、でもここは現実世界じゃなくて　──ドオオォン




ふと我に返り、目の前を見るとすぐ近くまでその物体はやってきていた。


狙いを定めることなく、いろんなところに銃を放っている。




「ニン・・ゲン」




「コロ・・ス」




「シヌ」




ゾクッッッ


身体の底から全身に冷気と震えが走った。


あたしに向けている言葉だろう。片言だが、はっきり聞こえた・・あの物体はあたしを殺そうとしている。




「・・・・ッ」


殺される




ドンッッ


再び放たれた銃弾が合図にように、あたしは物体と反対方面に走った。




「シッ・・パイ」




怖い・・・・


逃げな！！


自分でも走った事のない勢いで･･。
こんなに速く走れるんだと思うくらい全速力で･･。




「ハァハァ・・」


息を切らしながらも必死で･･。


逃げな殺される！！



















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