第22章 真実の愛
────日下部夢
「ん・・」
ゆっくりと意識が戻ってくる。
方舟で教団へと帰ってくると、みんなが笑顔で迎えてくれた。そっからみんな損傷が酷かったから、順番に医務室に運ばれて・・
そっからたぶんすぐ寝てもたんやな・・
どれぐらい寝てしまってたんだろうか。
「おはよう、夢!」
「リナリー・・あたしら帰ってきたんやな・・」
左隣のベットから声が聞こえた。
嘘みたいだ。
もう無理かと思った。身体の限界と共に眠りに落ちたんだ。
自然に零れる笑みは安心感に満ちていた。
「本当に帰って来れたのね・・」
あたしの右隣のベットで寝ているミランダ。
あたし達は他愛もない会話をして静かに時間を過ごした。
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