第18章 心の傷
「言うから・・」
「ん・・?あれ、言っちゃうの?」
「イノセンスは・・ここにはない。」
大丈夫。きっと・・きっと神田が持ってくれてるはず・・
もうみんなあそこにおらんはず・・って信じるしか・・
もう耐えれん・・耐えれんよ・・
「ん?イノセンスここにないの?」
「置いてきた・・」
一瞬止まった手は、あたしの背中から離れて振り上げられる。
バシンッ
「痛”ッッ」
勢いよく振り下ろされた手の平は、あたしの頬を赤く染める。
「やめてほしいからって嘘は言っちゃダメでしょ?」
「嘘ちゃッッパシンッ
「痛”ッッ!」
嘘じゃない、そう伝えようとした瞬間に再び頬に痛みが走る。
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