第18章 心の傷
「はぁ~、それにしても人使い荒いな~」
とりあえず近くの家の中へ入ろうと適当な家の前へと移動する。
「ここでも入るか。」
方舟の中の家も普通の家と変わらない。ベットもあるし、窓やテーブルと椅子もある。
とりあえずベットに寝かせてみた。
「ん・・ッ」
「お目覚めかな・・?」
動かしたから起きたのか?
まあ起きた方が好都合だ。さすがに方舟まで連れてこられたら抵抗できずに言う事聞くだろう。
仮に攻撃されたとしてもこのコ程度なら、抑えこめる。縛っておくより自由にしといた方が、どこにイノセンスを隠してあるかわかりやすいからな。
「ゲホ・・ッ」
「大丈夫?すんごい苦しそうな咳だけど?」
「・・!!
アンタのせいやろ・・ッッ」
「フン・・そうだったな。
この状況でよくそんな態度とれるねお嬢ちゃん。」
起き上がろうと肘を曲げているけど力が入らないのか、ベットに寝転がったままキッとこっちを睨んでいる。
拉致られたからもっとパニックになるのかと思ってた。
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