第16章 江戸参戦
「おっと・・ッ」
立ち上がろうとすると足に力が入らずにヨロけてしまう。久々にこんなに大ピンチさー
「何やっとるアホ!奴をボコボコにするんじゃないのか!
しっかりせぇボケェッッ」
「く・・っくそじじぃ・・
その台詞そのまま返すさッ」
いつもなら跳び蹴りしてきてもおかしくないのに、さすがにヘバっている。息も荒い。
どうにかしねぇーと。
「わしゃ年なんじゃ!」
「反則みてぇに強ェなチクショー。ケガに浸みる・・」
ズレてきたバンダナを片手で直す。
こんなボロボロなるのいつぶりさ・・
「エクソシスト様!!」
!!
少し離れた屋根の上から微かに叫んでいるチャオジーの声が聞こえた。
「まずいっ
あのヤロ・・リナリー達の所に・・!」
俺達を除くエクソシストはリナリーとミランダだけさ。俺と戦っていない隙にそっちへ移動したのだろう。
休憩もさせてくれないさ・・
リナリー達の元へ向かわなければと、痛む身体を無理矢理起こし屋根を伝った。
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