第14章 船上の敵?
「嫉妬ちゃうわ。自惚れんなアホ。」
ふんっとそっぽ向く。
どうせ男なんてああいう女性が好きやねん!!
ぎゅうぅ
「・・!!」
滅多に神田から抱きしめてくれる事なんてないのに、
強く身動きができなくなるくらいにあたしを包んでいる。
神田に抱きしめてもらったら、不安な気持ちとかさみしい気持ちとかイライラしてる気持ちとかが浄化されるような変な感覚になる。
「信用してないとか、香水まみれのババァが好きだとかわけわかんねェこと言ってんじゃねぇよ。
・・俺の側から消えたらぶった斬る。」
・・・・神田・・。
あたしもぎゅうっと抱きしめ返す。
神田はあたしの事大切に思ってくれているんだ・・
しばらく抱き合った後、顔をあげると壁に隠れて師匠とマリが見えた。
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