第13章 奇妙な館
気づけばもう辺りは茜色に染められていた。
「うぅ・・っ
あんなにも素晴らしかった建築物が無くなるとは何て悲しいこと・・」
「自分でやっておいて・・何を言っているんだ。」
「師匠らしい・・といえばらしいがな。」
「ほんまやなっ」
壊れてしまった建物の瓦礫の上で涙を拭っている師匠。
確かに・・自分で壊したのになー・・
なーんか、イノセンス使うといつもの師匠と変わる気がするねんよなー。まあどっちも師匠やねんけど。
「実は・・」
泣いている師匠を見ているクラウスさん。きっとすごくショックを受けているだろうな・・
あんなに見るのを楽しみにしてたし、現在の仕事に導いてくれた建造物だったのに。
→