第13章 奇妙な館
「痛ッ」
あれ!?目の前の敵がいない。
そう思った瞬間に体にどんどん巻きついてきている。
「さいこー。女に巻きつくの気持ちいー。」
きもっ!!
ヌルッとした感触。AKUMAの身体が触手みたいに変化し、あたしを締め上げるように巻き付いている。
「はなせ!!キモいねん!!鎌鼬!!」
竜巻を自分を中心に放つ。いわゆる台風の目の部分に自分が居る状態。
竜巻の幅を集中して少しずつ狭めていき、AKUMAを外側から攻撃すると触手は身体から離れた。
気がつけば屋敷の中は先ほどとは全く違う光景になっている。あたしも原因だけど、神田とマリも暴れたみたい。
床から出てくる柱はなくなり、ただの広い空間になっている。これで見えやすいし戦いやすくなった。
ゴゴゴゴ・・
な・・なに!?
いきなり床が抜けあたし達全員が落下する。
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