第12章 元帥の元へ
────神田ユウ
マリと落ち合ってから度々ゴーレムでデイシャと夢に連絡を試みたが全く反応がない。
東の方での煙も気になる。
急ごうとしているのにAKUMAが一気に押し寄せてくる。まるで足止めされているみたいに思える。
「あそこだ。」
マリが指差す方を見た。太い柱と何かがぶら下がっている電灯の間に見知らぬ男に組み敷かれているアイツの姿。
何やってンだよ!!
「界蟲一幻!!」
「聖者ノ詩篇」
「おっと・・!!危ね・・ッ」
雰囲気からして明らかに人間ではない。攻撃をしかけると素早く夢の上から退いた。
俺は急いで夢の元へと駆け寄った。ゆっくりと目を瞑っていく。
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