第11章 心臓の鼓動
「なんか知ってんのやろ!?」
「何も。」
船を繋いでる鎖の根元部分に能力を使う。貫通させて繋いでる部分を外すと簡単にとれた。船が漂流していく。
ふと腕の中にいるお嬢ちゃんを見た。俺の能力バレちまったかな?と思って。
全く動じていない。初めて見る奴は大概仕組みがどうなってるのかでまじまじと見てくんだけどなー・・
俺は鎖をもち、先ほどの場所まで戻ろうとすると再びあのボールが飛んできた。まだ少年は来てないようだ。
「デイシャ!?」
「ちょーっと痛いけどごめんな。アンタに動かれると困るから。」
俺はお嬢ちゃんの首を持ち締め上げた。すごく苦しそうな顔をしてる。たまんねぇー・・
「ゲホッ・・・ッ」
「おっと・・殺しちまうとこだった。」
締め上げていた首を離すと力なく俺の腕の中で意識を保っている。抵抗する体力がないのか呼吸をするのに必死だ。
俺は近くにある太い柱へ行きさっき盗ってきた鎖を使って、太い柱へと縛りつけた。
「・・・ハァ・・ゲホッ・・ッ」
「さあて。始めようか。」
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