第11章 心臓の鼓動
「そんなのやってみねぇとわかんねぇじゃん。」
「はぁー・・俺はこのコと遊びたいの。邪魔しないでくれる?」
んー・・
あの少年殺してからじゃねぇとムリだな・・。このお嬢ちゃんどうしよ。気絶させるか。
いや・・仲間がやられる姿見せた方が面白くなりそうだな。
ふと海岸の方をみると、船を繋いでる鎖があった。
あれ使うか・・
「・・・・」
ふとお嬢ちゃんに目線を戻すと、持っていたイノセンスがなくなっている。どこやったんだ?
両手首を片方の手で持ち、もう片方で膝を持ちあげる。いわゆるお姫様抱っこと呼ばれるやつ。
「は!?やめてよ!!降ろして!!」
「暴れんでくれる?意識飛ばすよ?」
これは魔法の言葉か?自由を奪われているからかやけに大人しくなる。大人しくしてたら可愛らしいのになー・・
一緒に船の方へと移動する。解放したら何してくるかわかんねぇからな。
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