第11章 心臓の鼓動
「・・っ、デイシャ!!
あんたあたしが言った事聞こえてた!?
てか聞いてた!?約束したよな!?」
自分でもびっくりするぐらいデイシャに怒鳴ってしまっている・・デイシャが何か言い訳をしているみたいだけど、何言ってるのかわかんない。
「もうええから!!
あたしが戦うからそのうちに逃げて!!」
「はっ?何バカな事言ってんだよ!!
ノアの一族相手にお前一人は危険じゃん!!」
違う!!違うねん!!
「土壁(つちかべ)!!」
地面に杖をつけ、自分とデイシャを覆い後ろにいるデイシャの方へ振り返る。
「デイシャ!お願いやから聞いて!」
デイシャの両肩をもって目を見て説得にかかる。
はっきり脳裏に焼き付いているんだ。ティキに負けて逆さづりにされている姿が・・
絶対にそんな事にはさせない!!
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