第1章 出会い
「ぎゃあッッ」
どうやら神田がAKUMAを破壊してくれたようだ。
背中を地面に打って痛い・・
いやそんな事よりも・・助かった・・
転がった場所から目を開けると空が広がる。
自分が今生きている事を理解する。
「ノエルさん・・!?」
すぐに身体を起こし、ノエルさんが居た方を見た。
すでに破壊されたAKUMAと武器をしまう神田。
装置をしまい背中に背負いなおすノエルさんの姿とその後ろで泣いている子供。
「良かった・・」
ホッと一息つくと、先ほどまでの緊張感が抜けるかのように力が抜け座りこむと目の前に影が広がった。
2人は慣れているんだ。
こんないきなりの状況にも自分が何をすべきか分かっている。すごいな・・
「てめェー適合者か?」
は?
口を開いた少年が指差している方を見てみると長さが2Mほどの大きな杖が転がっていた。
あの杖・・
あたしのネックレスの・・
とっさにネックレスを見てみると杖の部分だけなくなっており、ただの輪っかのようになっていた。
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