第7章 子守唄を聞かせて
「アレン!!」
端の方にぶら下がっている人が見えた。よく見ると左手から生えた巨大な爪を使って出っ張っている杭にぶらさがっている。
「夢!!」
「大丈夫!?今いく・・っぎゃぁああ!」
ガラガラガラ
アレンがいる元へ向かおうと下にジャンプしようとした瞬間、足元の地面が崩れ落ちた。
「いったー・・」
一瞬にして尻もちをつく。瓦礫と共に落ちた影響で所々が痛む、
「大丈夫ですか夢!?」
あたしの横へと軽やかに着地したアレンに目線を送ると、右肩からの出血と思われる血が団服に付着している。他の箇所もいくつか傷を負っているようだ。
「だ、ダイジョウブ!
アレン・・怪我が・・」
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