第6章 土翁と空夜のマリア
「ありがとう。生きててくれて・・」
解除コードがわからなければイノセンス回収にも影響していた。この状況のなか、生きる事を諦めずにいてくれた事に感謝だ。
「・・・・いや」
「・・え?」
「僕は臆病者だ。
みんなが死んでいくのが怖くて・・死にたくなくて隠れていたんだ・・」
「・・・・」
「だから全滅してるはずなのに自分だけ助かっている。
僕は臆病者だと室長に・・みんなに言えばいい!!」
怒鳴るように大きい声。よほど折半詰まっているのだろう・・仲間が死んでいくなか、自分だけ身を潜め隠れていた。その事を悪いことだと思っているのだろう。
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