• テキストサイズ

黒子のバスケ 短編集☆彡

第6章 傷 【青峰】


他愛もない話をしていれば、

こいつの家はすぐ近くだ。

「なんかごはん作ろうか?」

シャルにエサを与えているゆりが俺に尋ねる。

「お前…飯とか作れんのかよ?」

なんだか、意外だった。

さつきみたいにカオスなもの作んねえならいいが…

「あのね…私1人暮らしなんだから、

家事くらいできます…(~_~;)」

はぁ…とため息をついて、準備を始めたようだ。

「先に言っとくけど、ちゃんと食べられる

ものだから安心してくださいね。」

少し機嫌を悪くしたのか、棒読みの

言葉が俺の耳に届いた。

俺もキッチンへと向かい、カウンター越しに

ゆりの作業を見る。

「簡単でいい?」

「食えればいい」

「はいはい。座って待ってて〜。

…あ。お風呂とか入ったりする?」

風呂か…。着替えは部活用に何枚か

バッグに入っている。

「なら借りるわ。」

「今から溜めるから5分くらい待ってね」

ピピっと軽快な機械音が鳴る。

包丁を使ってテキパキ作業を進めるゆり。

…さつきもこのくらいできれば

テツにも振り返ってもらえるかもな。

/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp