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黒子のバスケ 短編集☆彡

第5章 努力 【宮地】


「わりぃって…ホラ、こっち向け」

俺が指先で頬を撫でて前髪を掻き上げてやれば、

少しだけ不服そうにおずおずと顔を上げるゆり。

「キヨの意地悪…」

俺が今してやったようにゆりが俺の頬を撫でる。

「とか言って、ほんとは好きだろ?」

俺はそう言いつつ唇を首筋に寄せる。

「んっ…ズルイっ…」

そのまま甘い声に誘われるように首筋に吸い付く。

さらさらの銀髪を鼻先で避けて、

耳のすぐ下に印を付けた。

「ほんとはいつも離れたくねえけど、仕方ねえ

時もあるから、俺のって印な」

そう言って、ゆりの胸元にも唇を落とす。

柔らかい肌にはつい先日つけたばっかりの

赤い印もいくつか残っていた。

「あ…もういっぱい付けてるじゃんっ…」

ゆりは俺の肩に手を掛けて押し戻そうとする。

「いくら付けても足りねえよ…」

「何…その独占欲っ…」

熱い吐息混じりにゆりが言う。

「男なんて所詮、独占欲とか支配欲とか征服欲とか

欲の塊みたいなもんなんだよ…近くに置いとかねえと

心配で気が気じゃねえんだ」

俺はそう言って、再びゆりの唇を奪う。

「んっ…!」

舌を攫えばゆりの顔が赤く染まる。

ゆりの制服の下から俺は手を差し入れて、

くびれを撫でる。

「…っあ」

ほんの少し触られただけでも、こいつは

反応してかわいい声を出してくれる。

「お前の肌…柔らけえ…癖になる」

すべすべの背中に手を這わせて空いている手で

ブラウスのボタンを外していく。

あっという間にパステルブルーの下着が

俺の前に晒された。

ゆりにしては珍しく大人っぽいって言うか、

エロい感じの下着…きれいな花柄のプリントのある

フリルのついたやつ。いつもはかわいい系の下着を

着けていることが多いから、俺は一瞬固まった。

「これ…新しいやつか?」

俺が聞くと、ゆりは恥ずかしそうにこくんと頷く。

「そろそろかわいい系からも卒業しなきゃなって

思って…違う系統の買ってみたんだけど…変?」

恐る恐る聞いてくるゆり。

「いや…めっちゃ似合ってる…」

言ったこっちも何か恥ずかしくなり、

俺は誤魔化すようにゆりの谷間に顔を寄せた。




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