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黒子のバスケ 短編集☆彡

第4章 嫉妬 【福井】


「どうしたの…?」

首を傾げて俺の頬を撫でるゆり。

「ん?ちょっと、昔のこと思い出してた」

俺が前髪を掻き上げてやれば、喉を鳴らすネコの

ようにうっとりした表情になる。

「お前、ほんとネコみたいだな」

俺がそう言えば、「そーぉ?」と返事をする

ゆりに、熱いキスを落とす。

「んっ…ぁ…」

くぐもった声で誘惑してくるゆりに、

俺は我慢の限界。

「脱がしといてなんだけど、嫌じゃねぇ…?」

と耳元で囁くように尋ねれば、こいつは顔を

赤らめてこくんと1つ頷く。

「早く…し…して?」

俺に抱き付きながらねだってくるゆり。

「あんま煽んなって…」

お互い段々と上がってくる熱。

その熱に任せて、俺も上半身の服を脱ぎ捨てる。

「ひゃっ…!」

か細い声を上げて、ゆりが両手で顔を隠す。

「なした?」

俺がわざと顔を近付けて、両手をそっと退かす。

「だって…いきなり脱ぐから…そのぉ…」

しどろもどろの返事をしながら顔を背ける

ゆりのハーフパンツに手をかける。

「これからお前も脱ぐのに…?」

布摺れの音とお互いの呼吸音だけが聞こえる。

「もぅ…健の意地悪…」

顔を赤く染めるゆりに俺はまたキュンとしてしまう。

「こんなこと言うの、お前にだけだって」

首元の柔肌を少しキツめに吸う。

すぐに唇を離しても、そこには赤い花びらが付いていた。

「あっ…そこ…見えちゃうよっ…」

慌てて肩を押し戻すゆりだったけど、

もう付いてしまったものは消えない。

「見せときゃいいんだよ」

俺はそう言って、こいつのキャミソールを捲くり、

キュッとくびれのある白い腹に舌を這わせる。

「あっ…健!」

柔らかい胸に手を当てて、優しく揉んでみれば

唇を寄せる肌が更に熱くなってくる。

下着の上からでもかなりやわらかいゆりの胸。

臍の周りに舌を這わせながら

片手はブラのホックを外しに行く。

ほんの少し背中を仰け反らせてゆりが

外しやすいように体勢を変えてくれる。

「ん…サンキュ」

低くて甘い声で礼を言えば、ホックを外した

俺の左手を攫われて口付けを落とされる。

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