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黒子のバスケ 短編集☆彡

第2章 看病 【火神】


白銀SIDE

ある日の学校にて…

「え…?今日は火神くん休みなんですか?」

「ん、なんか熱が出てるみたい」

毎日朝練に参加している私とテツくんは

そんな会話を交わしていた。

「あの火神くんでも風邪はひくんですね。」

テツくんはきょとんとした顔で言う。

「まぁ、この時期の風邪はなんとかが

ひくってことじゃな~い?笑」

私はいつもののんびりした口調で答える。

「今日は看病にでも行ったらどうですか?」

テツくんは微笑んで私に言う。

「ん、部活終わってから行ってあげようかと

思ってたところだよ~。さすがに部活は出ないと

迷惑かけるしね。」

近くに転がっていたボールを拾ってゴールへと放る。

パスッと軽快な音を立てて、ボールはゴールへと

吸い込まれて行った。

「ゆりさん、嫌味ですか。」

ムッと眉を寄せて、テツくんが呟いた。

まぁ、小さい時からバスケはかじっていたから

プレイももちろんできるんだよね。

「あ…ごめん」

私は苦笑いを浮かべる。

「とにかく、お見舞い行くなら部活が

終わってからだね。」

2人でそんな会話をしながら朝練を終えた。

そして時間はあっという間に過ぎて、

大好きな部活の時間がやってきた。

「んなぁにぃ~!?あんのバ火神!

風邪引いて欠席だとぉ~!?」

事情を話したリコ先輩、案の定大激怒です…

「まぁまぁカントク…火神もバカじゃないって

証明されたってことでさ…」

それを見ていた伊月先輩達が説得を試みた。

「熱が出てるだけって言ってたので、

多分すぐ治ると思うんですけど…部活が終わったら

私が様子見に行ってみるつもりです」

私がドリンクを準備しながら言うと、

リコ先輩の目が光った…気がした。

「それなら話は早いわ!!ゆり、

今日はマネージャーの仕事いいから、

今から火神くんの家にいってらっしゃい!」

まさかの今から発言!?

「え!?いや、部活が終わってから…」

「いいのよ、今日くらい!今日は軽い調整だけに

しとくから!ゆりの姿見たら、あいつも早く

治ると思うし!」

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