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【デュラララ!】月に叢雲、花に風

第1章 タイムリミット




「平和島、やんないの?」
「いや俺さ、どう見てもクラス委員なんて柄じゃないだろ?」
「ごめん、それは認めるしかない」



が北駒の推薦でクラス委員になることを反対する奴は誰1人いなかった

そうやって女子はすぐに決まった
男子がいつまで経っても決まらない…



「なあ静雄〜…
お前がここで、やります!って手上げれば決まりなんだぜ?」

「可愛いからさ、やるか迷ってる男子も多いと思うよ?」

「お前らお似合いなんだから、もっと自信持てよ!な?」

「その通り。クラス委員の仕事なんて意識しすぎなくて良いんじゃない?
重たいの持とうとしてたら『俺が持つから』みたいな?」

「うわ!なにそれ、女子の憧れ?」

「なに?なんか文句あるの?」

「ごめんごめん」


俺がクラス委員とか……


「相手がしっかり者のだから、俺が一緒に仕事してたら浮くよなぁ…」



は前の方に座っている女子と教卓越しに話をしていた

「ちゃんは誰にやってほしいとかないの?」

そんな言葉が聞こえて思わず耳を傾けてしまう


「頑張ってくれるなら誰でもいいかな〜」

そうか…
誰でもいい、か…
まあそうやって言うのが普通だよな。

「好きな子とかとしたくないの?」

うわ……

「そんな!好きな子なんて…」

うわ、うわ…聞きたくねえ…

「なんか色々聞いてるよ?
平和島くんとか折原くんとか…」

自分の名前が出されたことにすぐに気づいて、俺は目線を逸らした

正直がどんな表情で会話を続けるのか見たかったけど…

「静雄くんとは普通に友達だし、折原くんは…」

「折原くんは?」

「友達…?」

「なに!その疑問系!友達じゃなくて…?」

「いや、別にそんな…!」

「折原くん〜クラス委員やらないの?」

「ちょっと!いや、別にその…」

「俺?やっていいの?」


くそ…
なんでよりによってライバルが臨也なんだよ……


どうすりゃいいんだ…

いや、迷ってる暇なんかねぇんだよな


と過ごせるのもあと1年なんだよ…
卒業すりゃあ自然と距離もできちまうんだよ…


俺はなにを迷ってんだ?
臨也の野郎に取られていいのか?


んなわけねぇよ。


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