第2章 個性豊かな部員たち
「皆、よく来てくれた!わしは富沢という。」
白髪のメガネをかけたおじいさんだった。私より低いけど、おじいさんにしてはいい感じな方かな。
「これから試験をする!合格は二名、他はこの女バレには入れない!」
え?二名!?少な!!てか、試験なんかするの!?
「ペアでバレーをしてもらう。合図するまで打ち合え。合図のあとに、合格者を宣布する。」
「何あの命令口調。おじちゃんのくせに。」はるが小さくつぶやいた。
無理もないけど。
「はじめ!」
「ゆい、組もう!」
「うん!」
私とはるは、ペアになった。高木先輩からボールを受け取った。
「はる、行くよ!」
パンッ
バンッ
私が出したボールをはるがすかさずアンダーパスで返す。
「バレーの打ち合い、久しぶりだね。」
バンッ 私もアンダーパスで返す。
「そうだね。二ヶ月ぶり。」
パンッ はるがボールをアタックする。