第2章 ご対面しちゃいましょう!
「では、あとはよろしくお願いします。」
そういうと私に冊子を渡した太平さんは部屋から出て行った。
部屋には私を含む6人しかいない。
「じゃ、俺たちも挨拶しようよ!」
「そうですねー、じゃ、そこはリーダーからっ!」
「えー、俺ー?」
「あ、あの、いいですよ!わ、私わかります!!」
そういって私は頭をふった。
もちろん私はこの人たちを知っている、当たり前だ。
国民的アイドルの名前を知らないものはいないだろう。
「俺らのこと知ってんだ!」
「ま、まぁ・・・私も高校生ですし・・・。」
「ん?高校生??」
私は首を縦ふった。
そういえば、言ってなかったような。
「私高校生です!それで・・・その、私は学校に通いながらお仕事をさせていただきます!休日は一日付きっきりで働きます。」
「へぇ・・・凄いねー。」
「なっちゃんがいないときは俺らでしなきゃいけないんだ♪」
「は・・・・え?」
なっちゃん・・・?
私はあっけにとられ顔を上げた。
「夏だからなっちゃんね!」
「さすが相葉くん・・・。」
「相変わらずのネーミングセンスですね。」
「いいじゃん!別に!!!」
「・・・・ふふっ・・・・。」
面白い人たちっ!
TVでみる変わらない姿に私は思わず笑顔が出てしまった。