第20章 距離
そういって、桜田さんは教室のドアのほうに指をさした。
ほかのクラスの男子がいた。
「あ、あの人…目立ってるからよく見る…えっと…倉野君、だっけ」
「そう、倉野が佳奈ちゃんをかえたんだー。で、今付き合ってる」
つ、つきあってる!!
「小学校から」
「え!」
すごい!
『ほら~倉野~本城いるぜ~』
『ちょっと!そういうのやめてっていってる…じゃん』
『お~!てれてる~』
『プリント先生にだすの?手伝う』
『『『お~~~!!??』』』
ほわ~~~~~!距離がち、近い!!
さりげなく、プリント持ってる!!
「倉野、積極的だもんね~」
「ほえ~…」
「遠野さんも…あ~…ごめん、茜でいい?」
「あ、…うん!」
茜…!嬉しい!
「わ、私も…その…」
「薫でいいよ」
「うん!か、薫…ちゃん」