第20章 距離
「高坂ー渡せたんだよなープレゼント」
「…まあ」
「へー。…俺さ、気になっていることあるんだけど」
「なんだよ」
「遠野ちゃんに対してずっとそのまんまなの?」
「…は?」
「だってさ、お前なんか距離あるっていうかさー…」
「なんとなく…言いたいことは、分かる」
「お前はかわってるよ。頑張ってるよ。でも、結局相手に距離おくとさ」
「…わかってる」
+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
「で、その子がさ…あ…」
薫ちゃんが話をやめた。
目線の先にいたのは、高坂君と咲本君だった。
「あれーさきもっちゃんと高坂君」
「あれー?桜田ちゃん!?遠野ちゃんと仲良くなったの?」
3人は同じ…中学だってさっき言ってた。
「うん…。あ!私!さきもっちゃんに!用が!アッタンダ!」
「…何?その棒よみ…!あ!俺も!奇遇だな!」
え?何?急に…。
「ってことで」
「さらばだ」