第2章 守ってみせる~10年後 獄寺隼人~
数日前。
「ミルフィオーレのアジトに!?正気ですか!」
「これ以上は、犠牲が増えるだけだ。白蘭と話をつける」
「ならば十代目、せめて俺も…」
「交渉の席には、”ボス同士”、サシで話をするという条件だ」
「しかしっ…それなら奴の思うツボです!」
ボスたった1人を敵陣に送り出すなんて、そんなこと、許せるわけがない。
『ボス。秘書が同席することに関しては問題ありませんよね?』
「…それは…だが、」
十代目がいうよりも先に、俺はの胸ぐらをつかんだ。
「お前が同席するだと?馬鹿言え!大体お前、戦えねーだろうが!もしものことがあったとき、お前じゃ十代目の足を引っ張るだけだ!」
『…隼人は黙って。これはボスが決めること。…構いませんね?ボス』
「…」