第7章 仁義なき戦い~ディーノ先生~
「・・・何を言い争っているんだこの二人は」
「ことの発端は30分前。妹君がポッキーを持って恭さんを訪ねてきた際、恭さんがおやつにプリッツを今まさに食べようとしていて…
お互いに一歩も譲らない性格ですので、次第にヒートアップして…」
「今に至る、と。」
「はい……」
「それでお前は止めたのか?このくだらない争いを」
「もちろん止めました、しかし口をそろえてこういわれました、”草壁はどっち派なんだ”と…
私としては正直どちらでもよろしいのですが、強いて言えばポッキー、しかし風紀委員として委員長に逆らうことなどもってのほか…
私は答えかねていました、すると、
”中立は論外”と…」
「……」
この兄妹はそんなクソつまらない理由で言い争ってるのか。
ポッキーかプリッツ?
そんなのどっちだっていいだろ。
せっかく二つあるんだから、仲良くシェアすればいいじゃないか。
…恭弥よ、頼むからそんなことで言い争ってくれるな。
人気投票一位常連のお前のそんな姿を見たら全国のリボーンファンが何て言うか。
雲雀クラスタを敵に回せば作者の今後の執筆活動に影響が出たらどうする。
「ゴホン…、恭弥。二人ともそこまでにしろ」
『ディーノさん!!』
「貴方いたんだ」
「お前が呼び出したんだろ!!」
「そうだっけ。…まぁいいや。
跳ね馬。わるいけど、これは僕たち兄妹間での話だ。部外者は黙っていてくれるかな」
「プリッツ人に向けて何かっこつけてんだお前。あのなぁ、兄妹喧嘩するのは勝手だが、お前たちが言い争っているおかげで俺も草壁も迷惑してるんだ。家でやりなさい」
「ムッ…何、僕に命令するつもり?僕は並盛の秩序だよ、絶対は僕だ」
「恭さん、某バスケ漫画の名セリフパクッてますよ!」
「知らないよそんなの。」
「お前がここの秩序だろうと、お前は並盛中学3年生、俺は英語教師だ。教師として、生徒を指導する義務が俺にはある」