第7章 仁義なき戦い~ディーノ先生~
『ちーがーいーまーすー!たしかにダントツでポッキーだったよ、同じ味なのにシェアハピしたよ!だけどそれ理由じゃないもん!さっきも言ったよね、ポッキーにはチョコがある!私はチョコが大好き!チョコは万人受けする!
だがしかし!プリッツはトマト、バジル、チーズ…
好き嫌いが分かれる味ばっかりじゃん!子供向けじゃないよね、バジルとか特に!』
「君こそ全国の少数鋭プリッツ民に謝れ。そしてバジル好きに謝罪しろ、バジル王国イタリアに土下座しろ」
『私だけ敵の規模大きすぎない?!
恭にぃパソコンで検索してみなよ!『ポッキーゲーム』は先頭にウィキペディアが出てくるけど、『プリッツゲーム』は待てど暮らせどウィキがありません!!しかも最初の検索結果が『プリッツゲームとは=ポッキーゲームをポッキーの代わりにプリッツで行うもの』って書いてある当たり、完全にポッキーのオマケだよね?』
「だから?」
『え?』
「だから何なのさ。誰が何と言おうと僕はプリッツ派。ポッキーは途中でチョコがなくなりただの味気ない棒、その点プリッツは最後まで味が変わらない。大体そんなにチョコチョコいうんなら、チョコの割合はfranの方が多いよ」
『いやいやいやいやそれ明治!私はグリコ内の話をしてるんですけど?』
「僕が記憶している限り、そんなこと一言も言ってなかったと思うけど?」
『うっっっざ!!そういうとこだよ、恭にぃに友達ができないの!』
「僕はできないんじゃなくて作らない主義なんだって何度言えばわかるの」
『そういう厨二臭いの通用するのはイケメンと中学卒業するまでだからね。ていうかいつまで中学生でいるつもり?私来年恭にぃと同じ学年になるけどいいの?』
「うるさい妹の分際で僕に指図するな」
『すーぐ兄の権限使う。』
「大体今はポッキーとプリッツの話してるんでしょ、すぐ脱線させるの好きだね、昔から。ていうかいい加減食べていい?湿気るんだけど」
『ダメだね!この結着がつくまでは!』
「はぁ…」