第7章 仁義なき戦い~ディーノ先生~
『もっと言ってやってくださいディーノさん!』
「何君うざすぎるんだけど、いくら跳ね馬が好き『おいいいいいいいいい!!な、なななーに言ってるのかなーっ、おにーちゃーんっ?』…ちょっと、”お兄ちゃん”とか急に言わないでくれる、気持ち悪い」
『いや実の妹にそれはひどくない!?恭にぃはよくてお兄ちゃんはダメって意味わからなくない!?』
「おい、お前らいい加減に…」
《♪ミードーリータナービクーナーミーモーリーノー♪ダーイナークーショウナクーー、ナーミーガーイイー♪下校時刻になりました、校内に残っている生徒は、忘れ物に気を付けて、すぐに帰りましょう。繰り返します…≫
「ほら、下校時刻だってよ。俺も帰るぞ、お前らも早く帰りなさい」
『……』
「……」
・・・おいおい・・・
兄妹喧嘩っつーのはしつけーなー。
『それじゃ、こうしよう。ディーノさんにどっち派か答えてもらって、勝敗を決めよう。もちろん、どっちに転んでもお互い文句はなし。私も、ディーノさんだったら諦めがつく』
「跳ね馬が勝敗を決めるっていうのは腑に落ちないけど…良いさ、それで話が済むなら」
『てことなのでー…
ディーノさん、ポッキー派ですか?それともプリッツ派ですか?あ、どっちでもいいとかは無しでお願いしますね』
……え?
おい、どうしてそうなる。
「早くしてよ、帰れないから」
いやいや、散々争っておいて結局は他人任せか!?
というか、今までの流れ的に、俺がどちらかを選んだとして、もう一方は納得するのか?
おい草壁!目をそらすな!
『ディーノさん』
「跳ね馬」
「『どっちなんですか/どっちなの』」
~~あぁっ、くそっ!
わかったよ、言えばいいんだろ、言えば!!
2人の意見を尊重した、2人が納得のいく答え……