第5章 旦那様はXANXUS様~XANXUS~
「優しく?」
「激しく、に決まってんだろ」
「酔い潰す気満々でしょ!どんだけやりたいのよ、変態!!」
「ココで今すぐやってやってもいいが。」
「あんっ・・・やだっ、食べたばっかりじゃない!」
「食後の運動だ」
にやりと不敵な笑みを浮かべ、私の背中に体重をかけ、うつ伏せに押し倒される。
完全、盛りモード。
食べてすぐに激しいのは無理、吐く。
「わ、わかった!!呑む、呑むから!!そのかわり、一杯だけ!」
「チッ…ベスター、グラス」
舌うちしたよね、明らかに。
ザンザスはベスターからグラスを受け取ると、そこにウイスキーを注ぎだした。
「ストップストップ!!いれすぎだって、私水割りって言ったよね!?」
「ベスター、水」
「いや、何それ」
「水割りだが?」
水いれる意味、ってくらい、割合おかしいんですけど。
「呑め」
「いやいやいや」
「てめえ、俺が作ってやった酒が飲めねえのか」
「だってこれ最早ストレート・・・」
「抱く」
「待て」
っあー、もう。
こうなったら何言っても無駄だ。
この男、本気で私を酔い潰して、抵抗できないのをいいことに変なプレイをするつもりだ。
ふん。
やってやろうじゃない。
ワガママ放題の御曹司め、何でもかんでもあなたの思い通りになんて、させるものですか。
_____翌日。
「ちょっと、起きられないんだけど。いったい私になにしたの」
「はんっ・・・覚えてねーのか?めずらしく、あんだけ燃え上がってたくせに」
「!?!?」
「流石の俺も昨日ばかりはそのままダウンしちまった」
「…そ、そんなに…?」
「こりゃガキも期待だな」
「とかいって!!ソレ口実にただヤリたかっただけでしょ!」
「腹減った。メシ。」
「昨晩あんだけ食べたのに?!」
「お前のせいだ」
「なんで私のせいなのよ!!」
「お前が興奮させるからだろ」
「理不尽!!私、しばらく動けませんけど!」
「おい、早く作りやがれ。んなゆっくりする時間はねぇ」
「え?今日朝から何かあるの?」
「10時から会合予定だ」
「……はぁ!?ちょ、それならそうと早く言いなさいよ!誰と!?」