第1章 処女を捧げた
「なにこれ…」
へなへなっと床に座り込む。
足腰の力が抜け落ち、産まれたての子鹿のようだ。
「誰この子!」
表紙をめくったところには、あどけない笑顔の少女の写真が挟まれていた。
…子役?今までに共演してた子の誰か?
「誰なの⁉︎」
こんな小さな子にご乱心なんてことは無いだろうけど、この子はいったい誰なんだ。
「他に何か…」
その後ページをめくれどもめくれども残りは全て白紙だった。
…この写真、気になるけど本人に問い詰めてもなぁ。
部屋漁ったと思われるのも嫌だし…。
「あーもー‼︎お掃除に集中しよう!」
一限目はもう諦めた。
こうなったら徹底的に綺麗にして、さらなる物色を試みよう。