第1章 処女を捧げた
「翔くん…」
さっきまで翔くんが座っていたソファにそっと触れる。
あ、まだ温もりが残ってる。
洗濯機の中にも脱いだばかりの服が…。
…なんて考えちゃうなんて、私どれだけ欲求不満なの。
翔くんと私じゃ年の差はあるけど、私は翔くんともう一度したいと思ってるよ?
「よしっと」
翔くんのこと考えてるうちに毎朝の家事も終わったし…今日は大学のサークルがある日だ。
帰りが遅くなるから、今のうちに掃除機もかけておこうかな。
「…相変わらず物が多いなぁ」
きちっと片付けられていそうで、ぐちゃっと汚い。
それが翔くん。
「お片づけといきますか!」
ファンの子なら触れることすらできない私物をゴミ扱いする私。
「ん?何これ」