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【櫻井翔/R18】せっくすれす。

第3章 お忍びデート




「まぁ、そんなに凹まないで」

大野さんはとても優しく私を気遣い、笑顔を向けてくれた。

「翔くんも明日は休みなんだし」

「え?」

「え?…あ、これ言っちゃダメって言われてたやつだ」

頭をぽりぽりと掻きむしりながら、大野さんは困ったように笑う。


「内緒ね」


その笑顔は少年のようで、どこか弟のようで。

「翔くん…そっか…よかったぁ」

大野さんの焦りは、私に余裕をくれた。

サプライズがダメになったとかじゃなく、

ただ今を落ち着いて過ごせる。


「それじゃ、俺は帰るよ」

「あ、はい!ありがとうございました!」

「何もしてないのに」

手を振って歩いていく姿。

やっぱりアイドルなんだなぁ。




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