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【櫻井翔/R18】せっくすれす。
第3章 お忍びデート
「え、あ、はい⁉︎」
水槽を眺める私にのほほんとした声が掛けられる。
「落としてますよ」
その人は帽子を深く被っていて、口元しか見えない。
館内なのに、なんでだろう?
「あ、ありがとうございます」
いつの間にやら落としてしまっていたハンカチ。
これは翔くんに貰った大事な物だ。
「あー、それ…」
「へ?」
その人は、立ち去るわけでもなく、ずっとそこに棒立ちしていた。
日焼けしているのかな?
男性は私に向かって帽子を脱いだ。
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