第1章 ようこそ、ECOの世界へ
「――はぁ、わかったよ。それじゃ、各自クローラーを5匹討伐と、キチンを1つ拾ったらこのギルド商人さんの近くに集合ね?」
「あぁ、わかったぜ」
「このマイクで、パーティーを組んでたら自由に喋れるからねー」
「あぁ、それじゃまた後で」
僕は、皆を見送った後皆が行ってない方向へと歩き出した。
すると、少したって長谷部と出くわす。
長谷部は、せっせとクローラーを倒していた。
その奥では、鶴丸がりんごを食べてる。
たぶん、そこ辺りの木から落ちたんだろう。
『僕、2個キチンを拾ったよ!!』
『俺もそれくらい拾ったぜ』
『俺は、まだ一匹倒さないと……』
(やっば、私まだ一匹も倒してない)
焦りを感じながら、辺りを探す。
もう、草や木等の自然物は無視して、クローラーだけ探し続ける。
すると、クローラーが3匹ほど固まってる場所に出くわした。
僕は、武器を構えると思い切ってクローラーを殴りつける。
殴られていないクローラーは急いで逃げるものの、非常に足が遅い。
しかも、クローラー自身も動きが遅いので、楽々3匹ゲットした。
倒し終わると、地面に緑色のゼリー状の物が落ちてた。
(ラッキー、緑色のゼリコゲット!! ヘアカラー作れるぞ……!!)
嬉しくてスキップしながら、僕は次のクローラー捜索に向かう。